はかりを知らない子どもたち

平成教育予備校を見ていて、不思議に思ったことがある。理科のはかりの問題だ。小学生が7パーセントしか解けなかったのだが、それほど難しい問題でもなさそうなのだ。


ふつうのはかりなのだが、左に傾けると、目盛りが左に、つまりマイナス方向を指す。このはかりを右に傾けると、目盛りはどうなるか、という問題だ。
ふつうに考えると、変わらず左に行きそうだ。右に傾けたからといって、右に傾くわけがないが、しかし、あの普通っぽいはかりは、驚くべき構造を持っているというのか?


答えは、もちろん左だった。しかし、なぜ頭の良い小学生がたった7パーセントしか答えられなかったのか。選択肢としては、右か左かちょうどゼロを指すか、その位しかないはずだが、それでも3割は正答を選ぶだろう。
勘ぐったのだろうか?しかし、いじわるクイズではないのだから、思ったとおりに答えればよい。1+1は、何も考えずに2と答えればよい。


やっぱり、はかりをあまり見たことないだからであろうか。ちょっとでも使ってみれば、わかりそうなものだ。この場合、小学生は勉強ばっかり、ゲームばっかりしているという、大人のありきたりなものの見方でいいのだろうか。