落語会に行く

落語に興味を持ち始めて久しくなるが、この度、生まれてはじめて落語会に行ってみることになった。いつか機会を狙っていたし、行こうと思ったら、行けたのであるが、まあまあな値段もするし、やはりはじめは見たい人がいいな、と思っていたら、絶好の機会がやってきた。
橘家円蔵柳家小三治の二人会である。


場所は仙台ではなく、多賀城市の市民会館。仙石線多賀城駅で降りたのだが、驚いた。
多賀城市という市があり、同名の駅がある。なのに、駅のまん前にある(小さな)デパートが思いっきりつぶれているのである。そもそも、駅の周りに何もない。競争相手となるようなものもないのに、つぶれてしまっている。人が少ないのだろうか。か、駅にあるNEWDAYSが最強なのか。


ただ歴史のある街だ。駅から歩いて10分くらいにあるのだが、市民会館が旅館のような小粋な作りになっている。ただ、小粋過ぎてちょっと小さい。それから、どうでもいいが、ものすごく坂の厳しい街で、市民ホールの近くに、スキー場も真っ青の坂がある。


圓蔵と小三治の二人だけかと思ったら、ちゃんと前座の人がいた。前座→小三治→休憩→前座→圓蔵の順番だった。二人の前座は、20分くらいのネタで、小三治師匠はたっぷり1時間くらいのネタだったが、トリの圓蔵は30分くらいで終わってしまった。二人会や落語会の仕組みなのかもしれないが、しかし、もっと聴きたかった。


お客さんは、じいさんばあさんが多いのかと思ったが、そうでもなかった。ほとんどがおじさんおばさんの夫婦だった。例のタイガー&ドラゴンで、若い人もいるのかと思ったが、ほとんどいなかった。俺と同じような一人男もあんまりいなかったが、勝手に「こいつ、落研だな」と思わせるようなヤツは結構いた。


全席指定で、A席3500円(S席4000円)だったが、正味2時間くらいの興行と考えると、ちょっと高い気もするが、でも、一見一聴の価値はあった。決して高い買い物ではなかった。またいつか行こうと思うが、今度は誰を見に行くのだろうか。