テレビって何かね? / 大喜利の流派

気分がイライラしていたり、ヘコみ気味だと、テレビを見ていると、少し毒吐き気味になる。

  • 「『放送ヲ阻止セヨ』というのに、ほとんど流しちゃってるじゃん」というツッコミ以前の問題で、別にそのくらいのことでワーワー言うなよっていうくらい、暴露がゆるい。他の番組でも何度も言ってるネタもあるし、原口あきまさ品川庄司の庄司さんのデートや合コンの様子見ても、全然面白くない(そんな映像、何度も見た)。IKKOさんの裏情報など、そもそも聞くに値しないネタもあるし。そのくせ、本気にヤバいネタは平気でカットするし。ああ、ぬるい。私は平気で言うさ。整形している女優は、釈由美子だって!(「結婚を隠している」と2時間まるまるひっぱっておいて、答え:パッション屋良って。「年齢的には若手と言えない若手芸人が、売れる前に結婚していて、しばらくはそれを隠している、というか、世間的に既婚か独身か気にしてもいない」ってもうパターンが確立してるじゃん!)
  • ケータイ大喜利」相変わらずつまらない。以前にも書いたとおり、NHKにはキャストのセンスを誉めますが、ネタの寒さは、今田さんたちもかわいそう。フジの反省会で、さんまさんが言った「素人に頼るな」という忠告も的確。

とはいえ、投稿数がものすごいようで、もしかしたら、世間的にも大喜利が流行るかもしれないが、その前に、大喜利には流派があると思うので、ここで勝手に分類したい。

ここが歴史的にも数的にもオーソドックスと言えるだろう。老若男女問わず、平均的に受け入れられる(そもそも、ここが元祖と言ってもいいし)。細かく言うと、"アングラ"系の小遊三派や、ネタを客に先読みさせる与太郎的な木久蔵派などもあるが、有力なのは、政治を嫌みったらしく斬る歌丸派が中でも印象が強いだろう。

    • 関西若手流

ダウンタウンの松ちゃんや木村祐一さん、板尾創路さんに代表される。若者に支持される。ネタもわかりやすいのだが、笑点流とはまた違う。だが、意外にクセはあるので、嫌いな人もいる。

    • 昼間のAMラジオ流

ラジオを聴いて、奥さまも投稿する。当人たちは「こういうのが面白いんでしょ?」と投稿するのだが、逆にそこがミエミエで笑えない部分もある。わかりやすくクセも少ないが、ぬるくて満足できないということもある。

    • 伊集院流

「俺はダメ人間だ」という意識があり、それも認めるところからはじまる。引きこもりと言ってしまえばそれまでだが、物事は驚くほど良く見えているものの、行きすぎて穿った見方をしてしまうことも。万人にはわかりにくいネタもあるが、もともと万人に対してネタを送っているわけではなく、「わかる人だけわかればそれで大満足」という自己完結型である。また、言葉をもてあそぶ珍文系も得意。

わかる人にしかわからなく、わかろうとしてもこのコサキン流自体を理解するのに時間がかかる、末期症状的で完全に行きすぎている流派。ネタはいちげんさんにはほぼ理解不能だが、一度この魅力にハマったら、二度と抜けられない。根本は「意味ねぇ〜」。何でもありなところもあり、時に答えの縛りを勝手に打ち破ったり、そもそものお題も勝手に変えてしまうこともある。


他にもありそうだが、あくまで勝手に私がカテゴライズしたものなので。これから大喜利に投稿するときは、自分がどの流派なのか把握して、どういう流派の大喜利なのかふまえてから、投稿するといいですよ。手練(てだれ)になると、複数の流派のやり方を理解して、書き分けることもできます。

  • フジテレビの反省会。青木さやかとはじめて共感できた気がする。あの番組の最後に、なんで感動系を持ってくるの?要らねえよ。女子アナの寿退社なんてどうでもいい。そんなのアナウンス室でやってくれよ。今日はいい気分で寝られるなと思ったら、すげえイヤな気分で終った。そもそも、「寿退社をほめたたえる」という会社姿勢自体おかしくない?(それは、会社勤めのカミさんも言っていた)ま、「どうせ寿退社して、その後フリーで稼がれるんだから、キレイなときに使い切ってしまおう」という風潮があるんでしょうけど。しかし、不思議なのは、あのフジテレビスタッフのファミリーさ。テレビ業界ってどこかいけすかなく感じるんだけど、どういうわけか、石田さんや三宅さんなんか見ると、「いい会社なんだなあ」と思えてくる。裏では、金やら政治やらでドロドロなんでしょうけどね。


テレビって何かね。