俺がブラジルならオウンゴール決めまくり。ひくほどの。

例のごとく、W杯の日本戦はスルーしていた。試合のときに、家族や友達に嫌がらせで電話してたけど、やっぱ100パー見てたね。
まあ、俺もそんな大家族じゃないし、おともだちもいないので、みんなテレビ見ている=チャンスだ!と思い、日曜の夜の街に繰り出してみた。


あまり日曜の22時に外出したりしないので、単純に比較はできないが、やはり街は静かである。人も全然いないし、車もいない。仙台駅に行ってみたが、電車は通常運行しているのに関わらず、「ここは東北最大の駅か?」と思うほど、人がいなかった。まず人がいないので、通路は遠くの方まで見通すことができるし、床にこんな細工がしているのか、といった新たな発見もあった。
アーケード街も行ってみたが、100メートル超のアーケードですれ違った人20人以下という、とんでもない数字をたたき出した。そもそも人のいない時間帯とはいえ、これはあまりに人がいなさすぎる。


ちょうど試合が終った頃なので、踵を返し家路へ。
すると、ユニホームを着た若者たちがちらほら外に出てきた。やはりわかった。会話でわかった。
引き分けだと。
なんとなく耳を澄ませば、そんな会話は聞こえてくる。


気付けば、街なかはユニホームだらけ。スポーツバーやZepp Sendaiで開かれたパブリックビューイングで観戦して来たと思うけど、みんなすごいよね。
ちょっと俺にはできないな。
ユニホームも結構な値段すると思うんだけど、それを買って、お金を払ってイベントに参加する。まあ、4年に一度のイベントだから盛り上がった方がいいんだけど、たとえエセと自覚しても、俺にはできないなあ。言ってみれば、エセだとわかっているからこそできないんだけどさ。


日本に生まれてきたから日本を応援するのはわかるけど、やっぱり、みんな夢を持ちすぎ。もちろん、俺も夢見る青年(中年に近づく壮年)だから、夢見ることは大切だけど、いかにその夢が実現しにくいかはもう少し感じてもいいと思うけどなあ。
たまたまこの間、アルゼンチンの試合を少し見たけど、サッカーに興味ない俺でも感動したね。鳥肌立ったね。あのパス回しはすごすぎる。まるで一人の人間がコンピューターで制御しているのではないかと思うくらい、正確にしかも早く、華麗にパスをつなげてゴールを入れる。あのパス回しを別々の人間がやっているのが凄いと、一素人は思うのですよ。
やっぱ、あれ見ちゃうと、日本のサッカーは全然違うというか、やってる競技が違うと思うよ。とても夢なんか見てられない。そして、彼らのやっているサッカーは面白いということ。「あ、これがサッカーの醍醐味なんだな」とはじめて体感した。なんにせよ、研ぎ澄まされたモノは、そのモノを全く知らない人でも魅了するものだけれども。


日本は絶望だけれども、でも、なんか中途半端に光が差し込んでいるような気もするんだよな。もうブラジルは決勝リーグ行くわけだ。だとしたら、少しでも弱いヤツを決勝に行かせようと考えたら、日本に勝たせないかい?
オーストラリアがクロアチアに勝てば、無条件に日本は行けないわけだけど、ブラジルにしたら、日本だろうがクロアチアだろうがオーストラリアだろうが、言ってみればそんな変わりないわけだ。どこが勝ち進んでも構わないんだけど、ほんの少しでも楽したいなら、やっぱ弱い日本を進ませた方が楽じゃない?
もし、俺が王者ブラジルだったら、90分にしこたまオウンゴール決めるけどな。記録に残るくらいの。日本が2点差、3点差勝利とか気にするレベルじゃないくらい。


実際そんなことするわけないけど、少なくとも決勝リーグ進出決定なんだから、少しは手を抜くじゃないか。大事な選手にケガされても困るから、一線で活躍している選手は休ませたりするだろうし。その程度なら道義的でも許されるだろうけど、もし、ブラジルが俺みたいな頭している可能性もゼロとは言えないじゃない。
どうなんだろうね。そんなことしたら。
想像したら、そんなこともありそうな気もしてきた。ケガのこと考えると、できることなら試合をボイコットしたいくらいじゃない?


日本が負けているもんだから、柳沢が悪い、とか、暑い時間に試合をやらせた電通が悪い、とか意見が出てきているけど、それも、負けているからこそ。日本が勝っていたら、もしそうだとしても、誰も言わないでしょ。
俺は海外経験がないからよくわからないけど、めちゃくちゃ暑い時間にやるのと、日本の真夜中にやるのと、どっちが選手としては辛いんだろうねえ。眠いのもイヤだけどなあ。


小学生みたいなこと言ってるな、俺。