窪塚洋介とHIP HOP

今日はイヤでも窪塚くんの話をしなくてはならない。

飛び降りたらしい。明日は朝からテレビ各局の芸能ニュースで取り上げられると思う。が、誰がどう見ても「薬物」をやっているのではないか、と疑うだろう。根拠がないから番組では言えないが、このニュースを聴いた国民のみなさまは全員疑う。そこが、本音とタテマエではないが面白い。番組では言いたいが、モラルの問題上言えない。だが、ちゃんと視聴者は知っている。

もし、死んでいたら扱いがまた変わるが、元気でまた芸能活動に戻るとしても、ずっとレッテルを貼られてしまう。そこがまた辛いところだ。

彼が不思議であることは私も含め、いろいろなところで注目されていたようだ。私もヒップホップが好きだが、彼は確か「空水(くうすい)」という名前でラップを披露していたのを見たことがある。ヒップホップやレゲエのチャリティーイベントを立ち上げたことは素直に評価できるが、彼がマイクを握ってラップしている時、お客さんはあまりいいリアクションでなかった。

彼はどこか「寒さ」を感じる。

彼のヒップホップの愛し方もちょっと行き過ぎだと思った。ほんとのヒップホップアーティスト、例えば有名どころでいうと、ZEEBRAさんは強烈な思いはあるにせよ、行動にまでは出さない。Tシャツに「クソテキトーなマスコミ」みたいなことは格好わるいのである。そう、彼は格好わるいのである。

その彼が、その年で、レゲエダンサーとできちゃった結婚した。なんてベタなヒップホップ人生だろう。
その時、そばにかわいい奥さんも赤ちゃんもいたのに、なぜ彼は飛び降りる必要があったのかわからない。自殺の線もあるというが、ほんとによくわからない。とすると、ますますドラッグのにおいがする。アメリカの映画でも、よく高い所から飛び降りたくなるシーンをよく見るが、はたして真相は?

窪塚洋介は、おもしろい男だが、身近にいると困る男である。