誕生日だから好きなラジオの話をする

世の中の人にとってどうでもいいのだが、日付が変わって6月11日は、私の誕生日だ。
6月11日になって、1時間と45分が過ぎた。
誕生日は、この年になっても少しは嬉しい。
別に子どもの時のように、プレゼントやパーティーがあるわけでもないのだが。
今年は、誰にも祝われることもないと思うのだが。
単純に1年に1回の日だからだろう。
オリンピックが4年に1度だから、すごいと思われる感覚に似ているかもしれない。
オリンピックも毎日やっていたら、あんなに神聖化されない。
誕生日も毎日やっていたら、平凡な日常なのである。


ここ最近の誕生日は、どこかせつない。
わかっているのだが、世の中は自分に関係なく日常活動を続けているのである。
自分の中だけ、すごいことが起きているのだ。
確かに、私には全然関係ない9月8日にお祭り気分になることはない。
6月12日になってから、いっそうそのせつなさは募る。


そして、毎年何か特別なことをしようと思うのである。
だが、結局特別なことをやっているのかもしれないが、去年の誕生日に何をしたのか、全く覚えていない。
去年の9月8日と同じなのである。


札幌はこの日お祭り気分だ。YOSAKOIソーランである。
だが、昨日言った通り、むしろ私の気分を害する。


誕生日なので、私の好きなラジオの話をしよう。
深夜ラジオはすごいとつくづく思う。
北海道に住んでいる20代男性は、高校生までSTVラジオ0時から始まる「アタックヤング」にハマったはずだ。
現在、「アタヤンプッシュ」になっているが昔ほど勢いがない。そうじて面白くない。聴いてないのにこんなことを言っていいのかわからないが。
今は「どさんこワイド212」を担当している、木村洋二明石英一郎両アナウンサーは、主婦層のカリスマでもあるが、それ以上に我々20代男性層でのカリスマでもある。局アナなのに、怒られやしないのか、という番組だった。
ある程度大人になると、さらに遅い時間に手を出す。オールナイトニッポンである。
私は、ナインティナイン松村邦洋、ビビるが好きだった。
ビビる大内さんは脱退してしまったが、ラジオ業界的に、すごく惜しいことをした。
ビビるのラジオは比較的短期で終わったが、大内さんがいれば今でも人気が続いている番組だと思っている。今すぐ復活してほしいくらいだ。
だが、最近はオールナイトニッポンも落ちた。ナイナイしか今は聴いていない。


TBSラジオの「JUNK」が面白い。
私は、月曜の伊集院光さん、水曜のコサキンは欠かさず聴き、余裕があれば火曜の爆笑問題も聴いている。
こういった人気番組は、パーソナリティーの魅力もさることながら、リスナーのセンスが素晴らしい。
ラジオは、基本的にパーソナリティーの価値観と同じ人が集まってくると思っている。
パーソナリティーが面白いと、自然と面白いハガキが集まってくる。
しかも、パーソナリティーがうまくなるにつれて、リスナーのネタのレベルも上がってくる。
伊集院さんのラジオの過去のネタを見たことがあるが、今となってはもう一つのネタも多い。時事ネタということもあるからか。
最近は、伊集院さんのトークはもちろん、リスナーのネタも素晴らしい。
ナイナイのラジオは、日本の深夜ラジオの中では最高峰だろう。実際、そこから放送作家になる人も多いという。
コサキンのラジオは、好き嫌い分かれるところだが、わからなくても我慢して最低3カ月聴くようにオススメしたい。それだけ聴くと、なぜ水野晴男ちゃんや谷隼人さんなのかわかってくる。それだけ、他のラジオと価値観、空気感が違う番組なのだが、やはりコサキンが「意味ねえ〜」感覚だからこそ、リスナーも意味なくなってくるのである。


リスナーも面白い番組は、ほんとうらやましい。
中川家もラジオをやっているが、中川家自体は面白いと思うのだが、リスナーのネタが正直イマイチ、教科書通りなのである。
そんなことは、すでに伊集院さんやナインティナインがやっているのである。


今はさまざまな若手芸人がテレビ番組でネタを披露しているが、ラジオ局では、また違う面白さのネタが、すばらしいパーソナリティーの番組でとびかっている。
この魅力、感覚に取りつかれると、なんて世の中の面白いと思われているものは面白くないんだと思ってしまう。
ラジオの深夜放送は、今、最先端を行っている。