偉い人恐怖症

私は権力に弱い。
ひとからは「毒舌」とかと言われる。
それはちょっと心外だ。思っていることを素直に口に出しているだけである。
ただ、本人を前にすると毒は吐けない。
偉い人だとなおさら。
年上と言うだけでも緊張する。


今日は、飲み会というより宴会があった。
そこになんと、私がお世話になっている会社の社長もやってきた。
しかも、私は社員ではない私が、社長と同じ席になった。目の前に社長なのだ。
はっきりいって、罠にはめられた。


その社長も半端ではない。地元ではめちゃくちゃ力のある社長なのだ。
次の市長になってもおかしくない存在だ。
私は、余計に緊張して、全然酔えないし、食べられなかった。


まあ、人生においてはいい勉強になった。
社長自身も、ありがちなふんぞり返るような感じでもなかったし。
話自体もくだけたもので、純粋に面白かった。
ただ、他のテーブルはめちゃくちゃ盛り上がっていて悔しかったけど。


先日は、元・衆議院議員の方ともお話をした。
周囲の人は「議員辞めればただの人」というが、いやいや、こわい。
やっぱり、議員という仕事はえらい。先生と呼ばれるさ。
しかし、その「先生」もお話すると、偉そうにするところは何もなかった。
結構ふつうの方だった。


とはいえ、やっぱり力を持っている人はこわい。
媚びる気はさらさらないが。
私の周りにそんな偉い人がいないから、こういうことになるのだ。