病院帰れ

私が尊敬している、とある(人生の)大先輩から実力を認められまして(私はそうとらえる)、ちょっとうれしい今日この頃。ホメられることより批判されることが多いわたくしですが、回数が少ない分それだけ嬉しいものです。


ライブドアが面白い。昨日、記者会見をやったそうだが、私はまだ見ていない。
新聞やラジオなどで会社の概要を説明していたが、メディアはなんとなく否定的に報道してますね。31歳のベンチャー企業の会社が、勢いだけで生意気な、的な。
ナベツネオーナーもばっさり斬っていたが。
こんなことになったのも、あんたのせいもあると思うのに。
会社も勢いに乗っていて、確かに調子に乗ってるような気もする。売名行為だという意見が出るのもうなずける。
これらの情報から、すっかり俺は「スーパーフリー」的な、まだ学生のノリでやってますー、モテモテですー、ベルサーチですいません、みたいな社長を勝手に作り上げていた。
今日の報道ステーションを見たら真逆だった。31歳か?確かに、TシャツTシャツ言っていたけどね。ぜんぜん社長らしくない。むしろ、ああいうところがナメられていたのでしょう。
渡辺恒雄オーナーも、今日も全く相手にしてなかった。「今日は渡る世間は鬼ばかりを見る日だから」と冗談を飛ばしていた。
キャスターの古舘伊知郎さんが「昨日は丹下左膳を見ると言っていたんですけどね」と、とんちんかんなコメントをしていたのもなんだかねえ。
ジョークまで久米宏のマネをしなくていいのだ。古館さん。あなたは久米さんより断然センスはいいのだから、素のままでよいのだ。
渡辺オーナーは、「どっちの料理ショー」は好きではないのね。よみうりテレビ制作だからか?取るように取れば、問題発言のような気もする。


日本テレビの話が出たのでついでに書いておくが、高校生クイズ。あれは虫酸が走る。
予選の段階では、ハツラツとした(今「ハツラツ」を使うのは、俺か上戸彩しかいないが)高校生も見られるが、本戦になると限られてくる。クイズ研究会がのさばってくる。メガネくん率、シャツをちゃんとズボンの中に入れる率が高くなる。
私が高校の時にも参加しようと誘われたこともあったが、勘弁してくれと断った。
私は「青春」が嫌いな上に、クイズ研究会も嫌いだ。そんなこと知って何になるというのだ。知識は自分のものだけにあって、競うものじゃない。自慢するものでもない。知識偏重だ。うんちくを語っていい人種は、うんちく王に出ている人たちだけだ。あとは、総じて嫌われる。
高校生クイズは知識だけじゃなく、体力も求められるようになってるのでまだ救われるが、最終ラウンドのクイズは見ててひいてしまう。醜い。
最近は爆笑問題が司会なので、ポイントが高い。太田さんが、会場の全高校生をひかせる発言が今から楽しみである。そこだけ。爆笑問題だから今年は見よう。
去年もビデオに録ったけど、爆笑問題が出てるとこだけちゃんと見た。あとは早送り。
素人参加のクイズ番組は視聴率が取れないんだろうな。最初は視聴者参加のクイズ番組も、いつの間にか芸能人も参加する形式になるクイズ番組が結構多い。
見たところで、赤の他人がどんどん正解したところでちっとも面白くない。嫉妬心からか、むしろチャンネルをかえるくらいだ。
今年は各著名人と対決するらしいが、最終問題はくりぃむしちゅーと対決とかするのだろうか。がんばれ!上田さん!と思ったが、局が違うか。


北海道では「虎の門」が放送されていない。先日のゴールデンで放送された「うんちく王決定戦」が北海道初上陸だ。だから、なぜくりぃむしちゅーの上田さんが、うんちくなのかわかっていない人が多い。まっとうな生き方をしている人は、当然のように知らない。豆知識ブームは「トリビアの泉」からだと思っている人が圧倒的に多い。さかのぼっていくと、伊集院光さんのラジオ「深夜の馬鹿力」内のコーナー「豆知識予備校」に行き当たるはずだ。
これもオフィスキューの連中のせいなのか。毎日のようにHTBの深夜はTEAM-NACSのメンバーが出ている。彼らのせいではないが、HTBの方。北海道でも「虎の門」を流してください。UHBは、さんまさんの「大反省会」という関東ローカルの番組を唯一北海道だけネットしてましたよ。


7月に入り、新ドラマが各局始まります。私のイチオシは、テレビ朝日の「南くんの恋人」です。私の好きな深田恭子が出るからです。それだけじゃなく、今の世の中、CGなどの映像技術がかなりすすんでいるなか、あのCMはないでしょう。10年前の技術で止まっているね。むしろ、すばらしい。初回は見るかな、10分くらい。
あと、「ああ探偵事務所」の酒井若菜も気になる。


お笑い番組を見てもあまり笑わない私が、なんと文字媒体で笑ってしまった。
毎週水曜日の朝日新聞夕刊に連載している、三谷幸喜氏のエッセーだ。
三谷幸喜さんは好きな作家だ。北海道なので舞台まで見る機会がないが、ドラマは、古畑任三郎をはじめ大体見ている。新撰組は、なぜか見てないが。
演出や脚本はすばらしいが、エッセーを読むと誰でも書けそうな素朴な文体で、飾り気がなく好きな文章だ。
三谷氏は、先日、明治座坂上二郎さんの舞台を見てきたらしい。萩本欽一さんも出ているので「コント55号」復活の舞台だったらしいが、二郎さんの役どころがヒドかったという。二郎さんは病気で倒れ、その復帰作だったわけだが、話のスジと二郎さんは全く関係なく、役もほぼ「二郎さん」なのだそうだ。
しかも、台本にあるのかどうかもわからない感じで、二郎さんがセリフを言い、劇の進行に茶々を入れる。ペットボトルの水も勝手に飲みだす。お客さんは劇そっちのけで、ずっと二郎さんを見る感じだったらしく、役者さんが劇中に「病院帰れ」と言ったそうである。
誰が言ったのかは書かれてなかった。大将かも知れない。が、大病を患った後に復帰した人に「病院帰れ」と言えて、しかも冗談ですむ人はなかなかいない。「病院帰れ」というセリフ自体、舞台を見てない私でも舞台の様子がわかるし、二郎さんがそれだけ絶好調だったことで、すごく幸せな笑いだった。
機会があれば、コント55号の舞台を見てみたい。テレビでも十分面白いと思う。