「知識」をどう使うか

実際の妻夫木聡は、ドラマでの役と全然違うのでないでしょうか。
かなりの「ワル」だったりしませんかねえ。さわやかではない。


高校生クイズ見ました。ひくわー。高校生。
爆笑問題がパーソナリティーでなかったら絶対見ないですよ。
おそらく大部分がカットされてるんでしょうけど、太田さんが青春しちゃってる高校生の前でいらんことを言うところだけが楽しみで見ました。
期待通り、何回か言いましたが。
「手鏡」が答えのクイズがありましたが、その後に絶対植草一秀教授の話してるよなあ。もちろん編集してましたけど。


だいたい「クイズ王」という職業自体ひく。素人参加クイズ番組がブームになったり下火になったりのくり返しだけど、ひとつに「素人のお前が優勝したからと言って、俺は何にも楽しくない」ということに視聴者が気づいたり忘れたりくり返すからだろう。
見ていて「この人すごいな」から「何なの。この人」と劣等感に変わるのだ。
楽しくなければテレビじゃないのである。
だから、高校生クイズは知力だけで勝ち進めるようになってないところはいいと思う。体力もなければいけないし、ある種の運も必要だ。
だから、全国各地の高校からクイズ研究会以外の高校生も集まっちゃうわけだ。
だけど、決勝に残る人たちはクイズ研究会の人たちだし、優勝するのもひく男子高校生だ。
今回の決勝戦はその傾向が如実に出た。「おやじ」と呼ばれる高校生軍団も勢いでは勝てないのだ。ひくわー。
相手のチームが優勝まであと一問になった時、隣のチームの高校生が「ちきしょー」と言ったのもひくなあ。現実世界にくやしくて「ちきしょー」と言っている青春やっちゃってます的高校生いるんですね。


あと、女の子チームと仲良くなっちゃってるヤツね。殺してやりたいとまでは思わないが、自分が死にたくなるね。言うほど、てめえはそんなにかっこよくないぞ。「高校生クイズ」という毒霧が満ち満ちていて男も女もやられちゃっているのである。


泣いている女子高生は素直にかわいいと認めよう。かわいい子なら最高ですね。泣かせるのは困るけど、負けて悔し涙の10代っていいね。
だけど、たかが民放の一番組ではないか。そんなもので涙を流すのはもったいないぞ。その涙は好きな男をオトす時のためにとっておけ。


あと、テーマ曲を歌っている大塚愛はかわいかった。今回はよかったです。だけど、テーマ曲なのにほとんどかかってなかったぞ。


応募総数から言って、来年以降も続くのでしょう。私は高校を卒業したのでもちろん出ることはない。いや、定時制高校に通うかな。おっさんだけど、高校生クイズ優勝か。別に面白くもないか。
でも、あの知の壁やりたいな。所詮、なにもかも高校生レベルなのである。その鼻をへしおる快感。はかり知れない。
好きでも嫌いでもない橋下徹弁護士も今回は応援した。見事に声援に答えてくれた。高校生に勝たせるようにという、番組制作から空気は無視していいのである。徹底的につぶしていいのである。あんまり役には立たなかった平沢勝栄さんが言っていた通りだ。挫折を味わうべきなのだ。大人はすごいのだ。


あと、地元の知ってる高校がいいとこまで行くのもイヤだね。応援できないわ。リアルだからね。高校野球はいいんだけどね。クイズはイヤだ。
はやく旭川東や手稲が敗退してくれ思ったもんね。


実際、高校が進学校だったからか、私も高校生クイズに出ないかと誘われたことがある。もちろん、即断りましたよ。誰があんなものに出るかと。
高校生諸君、優勝したいのであれば、ひくくらいのクイズ王にならなきゃ優勝できんのだよ。でも、いいのかい?そんな人生で。


そのあとの「タモリ倶楽部」が面白かったこと。
これが大人なのである。「知識」というものをどう使うかなのである。
自慢するものではない。押し付けてもいけない。自分の中だけで楽しむものなのである。
民放各局のお天気キャスターが酒を飲みながら天気について語り合う「空見会」第2弾である。
今年の猛暑について語っていたけれども、実に楽しそうに語っていた。知識なんかなくても全然楽しめるし、劣等感なんて感じない。
へべれけに酔っぱらっても天気の話はする木原実キャスターは最高である。
まさに現代の「竹林の七賢人」を彷佛とさせるテレ朝の屋上でした。