「ラッパ我リヤ」との出会い

私はDJでもないし、ラップもやらない。ましてや、B系ファッションにも興味はない。しかし、明らかにHIPHOPの影響を受けている。
あの時、HIPHOPに出会ってなかったら今の私はいないことに間違いない。


ラッパ我リヤの『BEST OF R.G.』(asin:B0002T2480)を聴いた。
ラッパ我リヤと出会ってなければ、今の私はいない。そのラッパ我リヤもとうとうベスト盤を出しました。
ここ2、3年で10年選手と言われるようなベテランはベスト盤を出しているが(ZEEBRAが皮きりかな?)、そう考えるとようやくというイメージだ。あとは、RHYMESTERくらいでしょうか。

01. K.I.D / 走馬党 (New Recording)
02. yeahと言え
03. R.G. 力学
04. Do the GARIYA thing
05. ヤバスギルスキル Part 4 feat. GINRHYME DA VIBERATER, TWIGY
06. 新時代
07. ライムダービー feat. ZEEBRA
08. It's A Show Time
09. プロフェッショナル現場アクター feat. RHYMESTER (MIGHTY CROWN TRITOP REMIX)
10. THE SESSION
11. エンターテイナー
12. Enter the 我 〜燃えよ! 我リヤ〜
13. ヤバスギルスキル pt.6 feat. ILL-BOSSTINO
14. NORINA
15. KANPAI feat. UZI
16. 走馬党 GRANPRIX feat. GINRHYME DA VIBERATER, PAULEY, ARK, SKIPP, MINE神-HOLD, 三善/善三

前にも書いたような気がするが、選曲が微妙な感じがしていた。
というより、どれも捨てがたい曲なので、結果的にはこうなってしまうのだろう。
2枚組とすると、MUROさんみたく2枚目を出すとすると、個人的に入れてほしいのは、

LOVE SONG
言葉あそび feat. MMC MIYOSHI
走馬党
和ILL道スタイル featuring MACCHO
七人の侍 featuring 三善/善三,GINRHYME DA VIBERATER,ARK,SKIPP,PAULEY
諺ボキャブリズム featuring 三善善三
大東京 featuring K DUB SHINE
(客演など)
リスペクト RHYMESTER feat. ラッパ我リヤ(これはRHYMESTERのベストに入るか)
ILLリーガルドラッグ DJ OASIS feat. ラッパ我リヤ
Self Destruction(asin:B000089DNFDJ YUTAKA feat. ZEEBRAK DUB SHINERHYMESTERKOHEI JAPAN & ラッパ我リヤ
(ソロ)
男の条件 / ZEEBRA feat. MACCHO, Q, BOY-KEN
EVERYBODY NEEDS LOVE (DJ WATARAI REMIX)/ Vlidge feat. Q
一等賞 / TWIGY feat. MACKA-CHIN, D.O & Q
Do Or Die / Q, DABO
CHAIN REACTION / MURO feat. GORE-TEX, BIGZAM, DELI, Q, UZI, TOKONA-X
HONBAN 2003 / FIRSTKLAS feat. AKTION, Q, 山田マン, MINE神-HOLD
HIP HOP GENTLEMEN / DJ MASTERKEY feat. MUMMY-D, 山田マン, BANBOO(part.2も)
PUMP IT UP 〜未来へ繋げ B-BOYスタンス〜 / B-FRESH feat. BELL, CAKE-K, CRAZY-A, MURO, 山田マン, LITTLE, Miss Monday
欲しいモノと必要なモノ / 浪花男 & 山田男 a.k.a. 山田マン
かんしゃ ママ / 山田マン

やっぱりキリがないか。


偶然にも、つい最近ラッパ我リヤ10周年のライブDVDを見た。
10年やれること自体すごいことだけど、10周年であれだけのメンバーが集まってくれるというのがうらやましい。
10年前はみんな無名だったと思うけど、みんなでがんばって底上げした。
ライバルでもあったが、戦友という面もあったと思う。
いい仲間がいてうらやましい。
今の俺にそう呼べる人はあんまりいない。


なんかよくわからない選曲だなあと思いながらもCDを聴いた。
だいたい、アルバムを出した順になっているので、あの時、俺が何をしていたかなども思い出す。
俺が一番最初に出会ったのは「ラッパ我リヤ伝説(asin:B000059O0W)」。
声優、俳優の森山周一郎がなぜ参加しているのかという、単純な好奇心から。
イントロにしか参加してないことにがっくりしたが、せっかくなので最後まで聴いてみた。


高校時代まではまるで音楽に興味なかったが、大学に入ってから急に音楽を聴きたくなった。
最初はJ-POP。浜崎あゆみや、平井堅とか。オリコンに入っているような曲は見境なくレンタルしてたような気がする。
オリコンには入ってなかった気がするが、なんらかの音楽情報から森山氏のことを思い出したのだろう。
いつもとはちょっと違う棚にいた。


歌詞カードを見ながら、「なんてことを歌うんだ」と思った(代理人 feat. BUTCHERとか)。過激だった。最初は拒否反応を示した。
だけど、押韻がすごかった。単純に。簡単には作れない。言葉遊びという面で「面白い!」と思い、それから引き込まれていった。
ラッパ我リヤだけでなく、客演つながりでZEEBRA。そこからどんどん広がった。


HIPHOPは前向きである。自分のことをあれだけ言えるのはすごい。自分に自信を持てない傾向のある俺には、たいへん助かった。
視点を変えてとらえるという考え方もHIPHOPから学んだと思う。オリコンチャートで人気の曲が人気とは限らない。マスコミで報道されていることが正しいとは限らない。視聴率がいい番組がいい番組とは限らない。
自分の目でしっかり見ることも学んだ。


10年前の俺が、今の俺を想像しただろうか。
HIPHOPと出会って、ほんとに良かった。チャラチャラしてるというイメージが今でもあるけど、立派な文化だ。ラップやるから、ダンスやるから、DJやるから、グラフィティやるから、そういう格好をするから、HIPHOPだというわけではない。
心の中がひっそりHIPHOPである。