非情のサイレン

夕方、自宅に帰ると、どこか外ででサイレンが鳴っている。
車の盗難防止のヤツだな、とすぐにわかったが、音はすれども車なんてない。
すぐに止むだろう、どうせ故障だろう、と思っていたが、なかなか音は止まない。
どこで鳴っているのだろうと、音の方向を探っていくと、なんと近所の家から鳴っているではないか!
しかも、音だけではなく、パトランプみたいなものが赤く光っている。
これはなんかあったな、と。
近くといっても、自宅からちょっと離れてるのでおそるおそる行ってみると、どこからか騒ぎを聞きつけて、少年たちがやってきた。
あたりはすっかり暗いし、住宅街とはいえ、人もあまり歩いていないので、正直びびっていたが、少年たちがいたので安心した。
その家は様子からいって、留守宅である。電気はついていない。
少年たちは、塀を乗り越えてかけつけた。


家から出てきた少年たちに、何があったか聞いてみたが、答えが素っ気無かった。
今どきの若者って感じの。
もうすこし、愛嬌があっていいんじゃねーの。
結局、何があったのかわからなかった。


まだ鳴っている。
だいたい何のサイレンなのか。
セコムなのか。
赤いランプまであるってことは、家の外に何かを伝えたいってことだろ。
相当なことだ。
一体何を。
ガス漏れかと思ったが、においはない。
火も出てないので、火事ではなさそうだ。


もう15分くらい鳴ったり止んだりしているので、これは本気でヤバいかもと思い、家族と相談して、電話帳をひっぱりだしてきて、直接、交番に電話した。


そしたら、ピタッと鳴り止んだ。
電話は話し中だったからいいけどよ。
いったい何なんだ。
結局、近所迷惑な話じゃないか。
まあ、何もなくてよかったけど。


それにしても、あんだけ鳴っているのに、近所の人はなぜ出てこないのか。
心配したのは、その辺を通りがかって面白半分で家に向かった少年たち、と俺くらい。
確かに、外にいれば聞こえて、部屋の中では聞こえない程度の音量だったけど、こんなに近所って冷たいものなのかと、イヤな気持ちになった。
都会は、こんなに家が近いのに、案外遠いものなのかもしれない。

“トイレのアントニーさん”御用…女子手洗い天井裏潜む
 のぞき目的で駅の女子トイレの天井裏に潜んだとして、無職男(42)が29日未明、埼玉県警所沢署に逮捕された。「高橋アントニー」という名の生粋の日本人容疑者。終電約1時間前に換気ダクトから侵入したが、個室には“待ち人来たらず”。天井が約10センチもたわんでいたため、潜入がバレてしまった。

23歳の女性は『不審なもの』を見た。所沢駅の女子トイレの洗面台に向かっていた彼女は、鏡越しに、あるはずのない「古い扉」ではなく、出歯亀の「たわみ」を目撃してしまった−。
 「トイレの花子さん」ならぬ、建造物侵入の現行犯で捕まった“トイレのアントニーさん”は、埼玉県入間市下藤沢の高橋アントニー容疑者。ハーフでも日系でもなく生粋のジャパニーズ。
 名付け親は父。そのココロは「詳しいことはわからないが、お父さんがそういう名前が好きだったと聞いている」(同署)。兄弟の名前がカタカナかどうかは不明とか。
 そんな“トイレのアントニーさん”の舞台は、西武線所沢駅の女子トイレ。同署の調べでは、同容疑者は29日午前零時9分に侵入。入り口すぐの個室に入り、便器や水槽などを足場にして換気ダクトから天井裏に入り込んだ。
 個室の上で獲物を待つこと5分。が、誰も用を足しに来ない。洗面台でお色直し中だった女性が鏡に映った「大きくたわんだ天井」を発見。駅員に連絡し、駅員が110番。駆け付けた署員が同30分に逮捕した。
 調べに対し「のぞき見するために忍び込んだ。でも誰も入って来なかった」と供述。酒は飲んでおらず、カメラやビデオなど撮影機器は持っていなかったため、計画性は薄いとみられるという。
 逮捕のきっかけとなった天井板は「古くて湿り気があったようだ。足が突き抜けたのか、穴が開いていた」(捜査関係者)。所沢駅によると、たわみは約10センチ。ただ、アントニー容疑者は細身で、容姿については「髪はフサフサしている。『アントニー』という雰囲気? ん〜どうかな、逮捕時に写真を撮ったときはニコニコしてたけど」(同署)という。(sanspo.comより)

サンケイスポーツの社会面は時としてウルサいが、これもそう。
ともかく、教訓としては、親は子どもに変わった名前をつけるな、ということ。
42歳でアントニーはねえなあ。


居間のテレビが調子が悪い。
急に、電源が落ちる。
なんだかんだで8年頑張ってるテレビだもんなあ。
ほぼ一日中ついているテレビ。
限界も近いかも知れないが、最後まで頑張ってくれ。