金創

テレビで「あずみ(asin:B0000C0SXM)」が放送されていた。
あのテのものはどうもダメなのだ。
面白そうだが、見てられないのである。
上戸彩はかわいいというのはわかる。ふつうの刀では、何百人と斬れるわけない。話もぶっとんでいる。
そんなことではない。
刀で斬って、血がどばっと出たり、キズが生々しいのがダメなのだ。
話はどうでもいいのに、そこだけリアルなのだ。


時代劇は大好きだ。剣道は詳しくないが、剣にまつわる話は大好きだ。
池波正太郎の「剣客商売」シリーズ(ISBN:4101157316)も本を読まない私も好きな本だ。
侍ものは好きなのだ。


刃物がダメなのだ。刃物恐怖症。
たまに料理するが、包丁はできるだけ使わないようにしている。料理用はさみで切れるものは、はさみで切っている。
だから、野菜の皮なんて切れない。かといって、ピーラーでもちょっと恐いのだ。
豆腐を手のひらに乗せて、包丁で切るというのも信じられないことだ。
カッターナイフもけっこうこわい。慎重に使っている。
(自分の)肌を刃物で傷つけるのがもうイヤなのだ。
もし、俺が死にたくなっても、リストカットだけはしないと思う。
(それにしても、「リストカット」と「キットカット」は似ていると思う。だから、すごい行為なのに、どこか軽い感じがする)。


昔からの時代劇は、刀で切っても傷はないし、血もそんなに出ない。
だから、安心して見てられるのだ。
また、ハリウッドのアクション映画にみられる、マシンガンぶっぱなしてテロリスト殺害ってのは別に違和感ない。
銃殺というのは斬殺ほど抵抗はない(人が殺されるのは、あまりいいシーンではないが)。
最近の時代劇がイヤなのだ。あのテのノリはまだ目をつぶっていられるが、ばっさりキズを見せちゃうのは、自分は苦手だ。
北野武監督の「座頭市asin:B0000A9D4A)」は面白かった。まだ、出る血がCGっぽかったので見ていたが、それでも刀で斬るシーンは見ないフリをしていた。
井筒和幸監督の「ゲロッパ!asin:B0000C7P8A)」は面白かった。実に良い映画だ。今「パッチギ!」も話題だが、この映画もなかなか良い。毒舌で通っている監督で、口は言うけど実際自分の映画どうなの?と思って劇場で観たが、裏切られた。井筒監督は間違ってない。
将来的にもっとすごい賞を取るような、偉大な映画監督になると思うが、このゲロッパでも最初のシーンで日本刀が出てくる。
あれが要らなかった。あのシーンさえなければ、最高の映画だった。
せめて刀を使っても、斬るシーンは伏せてほしかったなあ。


こんな俺は映画を見なきゃいいのか。