焼肉個人戦/天地人

勝ってどうする曙。
タオル投げられてどうする曙。


朝から何も食べないで、焼肉屋さんに行ったらどうなるか。
結局、ふつうの量しか食べなかったような気がする。


前にも書いたかも知れないが、家族と焼肉を食べるとどうもいらいらする。
お互い様なのだろうが、食べ方が合わないのである。
焼肉は戦争、しかも、個人戦だと思っている。
何人かで一つの網というパターンが多いが、一人ひとつにした方が絶対イイと思うんだけど。
さらに、言わせてもらえば、俺の網は、面積の大きいものにしてもらいたい。


先輩と一緒とか、奢りとかなら慎ましく食べますよ。スタイルも合わせますよ。
家族の時くらい、気を遣わず食べたいじゃない。むしろ、神経質になるわ。


焼肉は短期決戦に限る。これしかない。
理由はいろいろある。まず、人間の満腹は20分後にやってくる(らしい)こと。
つまり、最初の20分にどれだけ突っ込むかなのだ。
動物学の点では、人間はかなりヘンだ。どこの動物が、肉をゆっくり時間をかけて食べるというのだ。
みんな早く食べているではないか。
大塚愛みたいに、エロい目つきで、箸を振り回しながら、歌う余裕なんてないのである。
基本はレア。当然。
他の家族は「じっくり焼きたい」とか抜かしやがるが、そんなこと知らねえ。肉が固くなるではないか。
お腹壊しそうなくらいがちょうどいい。どうせ壊すのは、家に帰ってからだ。
あと一枚一枚焼くな。網の面積を効率良く使え。がんがんいけよ。
上タンだろうが特上タンだろうが、関係ねえ。焼いちまえばみんな同じ。
野菜は邪道。家で食べろ。
ネギ塩のネギは、炭化するためだけにあるもの。気にしないで、どんどん乗せろ。
常に、網の上は肉でいっぱいにすること。無くなったら、すぐに補充。
マニアックな肉も遠慮せずに一人前だけ頼め。そして、自分だけで楽しめ。食べたいと言う人がいれば、状況を見て、決める。
ごはんも重要。冷麺もかかせない。キムチも入れて、なるべく辛く。
まったりするのは、一通り食べてから、デザートの時。デザートも重要。
肉焼は戦なのだ。


地震は恐い。やっぱり、最近多いよねえ(多くないそうだけど)。
札幌はほとんど来ないが(今まで経験したのは、震度4くらい)、今回の地震で、いつ来てもおかしくないな、と思う。
私は、自分の足下が揺れること自体恐い。飛行機で揺れるだけでも、かなりの恐怖を感じる。
できることなら、電車で移動したいくらいだ。
地震で思うのは、人間は自然に対して無抵抗だということ。
俺は人間界でも無力なのに、大地の上でも無力なのだ。やたら、自己嫌悪になる。
どんなにお金持ちだろうが、貧乏だろうが、善人だろうが悪人だろうが、その場にいれば、等しく地面が揺れるのだ。
大金を払おうが、何をしようが、否応無しに地震は揺れる。
みんな同じように揺れる。


一升瓶に「飛馬」と書いてある。
りんごの絵も書いてあり、青森の日本酒と思いきや、リンゴジュースなのだ。
これいいなあ。
わざわざ一升瓶に入れる、一種の真面目さがいいね。
飲んだら普通だった。
この一升瓶を手に、酔っぱらったフリしたいね。