俺と日本、俺と中国

最近、中国の反日デモの報道を見て、ショックを隠しきれない。


私は中国はすごい国だと思っているし、人間も魅力的だと思っている。歴史、文化もすごい。料理も好き。世界的に見ても、中国人はめちゃくちゃ多い。中国は立派で文化的だと思っていた。
反日」自体は別にかまわないと思う。日本は過去にそれだけやってきたということだ。まだ傷は癒えてないということか。
ただやり方がまずい。なぜ、日本人というだけで、投石でガラスを割ったり、迷惑をかけちゃったりするのか。どうして、暴力行為という最低な手段で主張してしまうのか。そこがショックだ。
あれだけの人間が集まって抗議しているということだけで、相当なメッセージが伝わるのに、「どうしてそんなこともわからないのだろう」と思ってしまう。


たくさんの人が集まるとアツくなって興奮しちゃって、ああいう暴力行為に発展するというのは、集団心理からいってわかる。だけど、そんな単純なパターンにあてはまっちゃってるのも、ちょっとショックだ。失望した。
このデモの発端がネットからというウワサも聴くが、ほんとだとしたら、これもショック。
情報化社会で望まれるのは、受け取る側のモラルもある。どれを取捨選択して、よりよい生活にするか。全部の情報を本当だと思うのは、たいへん危険だ。この国はインターネットがだいぶ浸透してきたので、情報に対する免疫もある程度できてきたと思っていたが、まだ中国は情報に踊らされているのか?
だからこそ、日本はこれらの報道を見ても、冷静でいられる。報道されても、一部の限られた人の行為なんだろうと思う。中国人全員がデモに参加していると思っていない。すぐに熱は冷めるとも思っている。
また、逆に(国民性の差もあろうが)日本に住んでいる中国人に対して、嫌がらせはしない。むしろ、俺だったら「あなたの国大変なことになってますね。大丈夫?」という意味不明に心配してしまう。
ここで、日本人が中国人を迫害してしまったら、それは日本の負けだ。ここは、冷静に居たおさなければならない。


でもやっぱり思うのは、中国人のパワー。他の国もあてはまるかもしれないが、どうしてあんなにアツくなれるのか。
私は日本人だが、かといって日本人の代表と言うには、危険や語弊があるので、あくまで、俺個人として考えるが、俺にとってみたら、どうしてあんなになれるのか、すごいと思う。
仮に、周辺にデモがあったとしても、参加しようとは思わない。主義が同じでも行かないと思う。相当な悪政がしかれていてば考えるかもしれないが、それでも、そこまでの情熱はないと思う。


中国の人は、自分が中国に生まれたことを誇りに思っている、というか、意味があって、中国に生まれてきたと思っているのかなと、感じてしまう。
私は、気付いたら日本にいたというか、別にどこでもよかったんだけど、俺の両親が日本人で、日本で出産したから、今、日本人やってますという感じでしかない。
もちろん、日本で良かったと思っている。住みやすいし。死と隣り合わせというような過酷な環境でもないし。でも、マダガスカルで生まれたら、いい国だと思うだろうし、バチカン市国で生まれたら「せめえ国だな」と思う。あんまりポリシーはない。
でも、そんな俺でも中国で生まれたら、アツい人間になったのかもしれない。イタリアに生まれたら、陽気になったかもしれない。
やっぱり国民性ってあるな。


私が日本の総理大臣だったら、中国に対して、土下座して謝るけどね。ごめんちゃい。許してちょ。
謝って許してくれるんだったら、土下座くらいしますよ。
あくまで、今の最低人間突っ走っている俺だからできるけどね。国を背負う総理大臣という「機能」で言えば、そんなことはできないのでしょう。
いっそ、俺やる?一日総理大臣。


たぶん、中国の人たちは、今ネットの情報に対して過敏になっているとは思いますが、ブログの力がやたら叫ばれている昨今、このひとつのとりあえず日本人が書いた駄ブログがこんなことを言って、果たしてどんな影響を及ぼすのか。
いたずらにあおるのも悪いけど、どこかに影響が出たら面白いけどなあ。


頼むぜ、中国。俺の思っていたすごい中国はどこ行った?