動物

夜ご飯を食べていたら、外から泣き声が聞こえた。
公園で子どもでも泣いているのかと、思っていたが、やけに長時間、しかも、同じパターンで泣いている。
おかしいなと思って、窓から覗いてみたら、なんと我が家の庭で(すぐそこ!)、ネコが睨み合いをしていた。
私はけんかかと思っていたが、一緒に見ていた母いわく「サカリのついたオスがメスを狙っている」とのこと。
とすると、狙われているのは、明らかに家で飼われている感じのきれいなメスのネコ。
一定のパターンの鳴き声で狙いを定めているのは、顔は見えないものの汚い毛並みのオスネコ。
ミャー、ミャーと鳴きながらジリジリ間合いを詰めてくるオス。
ウー、ウーと困りながら、後ずさりをするメス。


その時点で、それでもけんかの可能性もあると思っていた私は、そこに乱入して人間様が一番強いことを誇示してやろうと思った(決して仲裁ではない)。
また、どの馬の骨だか知らない野郎がお嬢様を狙っているとすれば、騎士道として、助けてやるのもおかしい話ではない。
しかし、所詮は動物の世界。自然の摂理なのだ。仕方のないことなのだ。
外に出ようか迷いながら、ややしばらく様子を見ていた。


そこに、偶然人が通った。
すると、メスネコがさっと全速力で逃げていった。
オスは一瞬遅れてしまったので、追いかけるものの、ついに獲物を逃してしまった。


これで良かったのだ。この現象は誰も悪くない。結果として、人間は強いということも証明された。

職場体験で中2万引き スポーツ店で手袋やボール 姫路
兵庫県姫路市の市立中学校2年の男子生徒が6月、職場体験学習「トライやる・ウイーク」の期間中、就業先のスポーツ店で商品を万引きしていたことがわかった。生徒がポスターを盗んだことを知った3年生が再び万引きをするよう強要していた。兵庫県教委によると、就業先で生徒が万引きした例はこれまで報告がなく、「地域の信頼を裏切る行為で非常に残念」としている。
 トライやる・ウイークはこの学校では6月10日から5日間実施。姫路市教委によると、生徒はスポーツ店で商品整理や検品などを手伝った際、ポスターを盗んだ。その後、3年生十数人から「おれも欲しい」などと強要され、期間中に手袋8組と野球のボール1個を万引きしたという。学校は野球部員3人が強要に中心的にかかわったとして同部を3日間の活動停止とした。
 トライやる・ウイークは、神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件などを受け98年から、兵庫県教委が「心の教育」の一環として始めた就業体験事業。県内の全中学2年生約5万人が保育所や商店など地域の職場で5日間働く。文科省は今年度からトライやる・ウイークに準じた「キャリア教育実践プロジェクト事業」を全都道府県で始めている。(http://www.asahi.com/national/update/0713/OSK200507130036.htmlより)

久々に新聞見て笑ったなあ。
職場体験で「トライやる」。
それももっと悪い先輩に命令されて「トライやる」。
連続児童殺傷事件で揺れた神戸市須磨区の「心の教育」で「トライやる」。
それにしても、活動停止が3日間という甘さ(中途半端さ)、「トライやる」という言葉のうるささも相まって、爆笑のニュースです。