正しい穴熊

某IT社長が以前「詰んでいるのに、穴熊にしようとしている」という、将棋を知っている人にとっては摩訶不思議な発言をしていたが、そんなことはさておき、我が家は、まさに穴熊体制である。
台風がやってくるのだ。

台風の予想進路図というのがあって、東西南北どこに行くかわからないわけで、おおまかな予想だから予想円が大きくなるのは当然なのだが、その中心というか、ど真ん中がちょうど札幌を通るのだ。
九州を通過しそのまま日本海に抜けたかと思ったら、まるで狙ったように札幌に来るのだ。

北海道は台風をなめている。だいたい台風ってえものは意気地なしで、北海道からそれるか、温帯低気圧に退化してしまうのだが、昨年から意識が変わった。
昨年の台風には参った。町中の木という木が倒され、有名なのは、観光名所にもなっている北海道大学のポプラ並木がおもちゃのように横に倒された（もともといつ倒れてもおかしくないくらい弱っていた）。

今話題の台風も、なんだか「カトリーナより強い」「並みの」「非常に強い」「速度がゆっくり」とかやたらあおるので、これは大変ということで、家の周りを整理した。
自転車数台を家に入れ、物干し竿を片付け、飛んでは困るようなこまごまとしたものを取り込んだ。すっかり、家の周りには何もなくなった。

間もなく、日本海でエネルギーを貯えた台風がやってくる。
ま、なんだかんだで肩透かしを食らうんだろうな。