毛虫が葉をかじる音が聞こえる

先日毛虫に部屋を襲われた話(id:dmworld:20060518)を書いたが、あれからは部屋の中で毛虫を見ていない。とはいえ、いつヤツらが出てくるかと思うと、自分の部屋なのに戦々恐々として、リラックスできなかった。


その後、調査してわかったことは、うちのアパートのすぐ隣にあるアパートのそばの木が発生源というのがわかった。高さ3メートルほどのそんなに大きな木ではないが、その木にうじゃうじゃいる。パッと見はわからないが、目の焦点をいじるとそこらへんにいることがわかる。
そうなのだ。ヤツらは鳥などに見つからないように、うまいこと葉の色に似せている。さすがに、人間も遠くからはわからず、近くにいても見つけにくい。上空高く飛んでいる鳥に見つかるはずないと思いきや、鳥も上空にいてもわかるのだから、鳥たちもすごい。


前日に雨が降った。今日、外に出たときは上がっていたが、木の下を見て驚いた。木の周りだけ緑色になっている。よく見ると、緑色の粒が木の半径内にびっしりばら撒かれている。
何かと思ったが、すぐにわかった。
毛虫の食べカスである。いや、毛虫のフンである。


彼らも、昨日と見比べて体も大きくなってきている。それもそのはず、毛虫はせっせと葉をかじっている。毛虫は他にやることがないのである。俺たち人間みたいに、町に出たり、フルスタに行って楽天見たりといった娯楽なんてあるわけない。ひたすら、自分の周りにどっさりある葉を食べるしかやることがないのだ。
そして、葉を食べるのがすごい。夜静かなときに木に耳を澄ますと、葉がかじられる音が聞こえてくるのだ。ううぇー、気持ち悪い。
でも、生きるために、今日も明日も葉をかじりつづける。


いわゆる青虫っぽいので、成長したら蝶になるのだろう。いや、なってほしい。俺は何匹か、殺さずに部屋の外に追い出したのだから、しばらく経ったら、長谷川京子みたいな美人に化けて、俺に恩返しをしてくれるはずだ。ああ、もしかしたら蛾かもしんねえな。周りの空気も読めねえデヴィ夫人みたいなババア来たらどうしよう。


ともかく、毛虫もすげえなと感じた。木をまるまる食べる勢いだ。近くで見ると、すげえ気持ち悪いし、想像すると鳥肌が立つが、距離を置いて見てみると、彼らも生きるために頑張っているんだな、すげえな、と感じるようになった。彼らは別に人間にイヤな思いをさせるためにうじゃうじゃしているのではなく、生きるために黙々と葉を食べ、次の姿へと成長していく。行動自体は、実にすばらしいことだ。
こういう理解する心もアメリカに見習って欲しいね。ただ、見た目が悪いだけなのよ。


土曜日のゴールデンタイムを見てると、テレビって終ってるなあ、って思うね。他の番組のパクリ、他局からだったり、昔の番組からだったり、今放送されている健康番組からまるまる情報を流用したり。土曜日の夜って特にテレビ見る人が多いような気もするけど、あんな体たらくでいいのかねえ。あんな番組作ってるから、「コンテンツ、コンテンツ」とか言っているIT関係に買収されそうになるんだよ。弱そうに見えるから。
テレビ、つまんなくなったなあ。