カラダを売る女の子は、動機が軽い方がいいね

まあねえ。
このテの番組は、見たら絶対後悔するってのはわかってますよ。わかってるんだけど、見ちゃうんだよね。
男だから。
そりゃ、元アナウンサーがパンチラ見ていいって言うんだったら、そりゃ
あ、前に書いたか。


アンテナ22」っていうドキュメント番組ね。前の「スーパーテレビ」と何が違うのか、ま、そりゃいいんだけどね。
SMAP×SMAP」はよほどのことがない限り見ないから、なんだかんだでこっち見ちゃうんだけどさ。夜10時に地上波で、「カラダを売る女」特集だったら、そら見るさ。
この時間に、AV女優やフーゾク嬢みたいなおねえさま見られるんですよ、電気代さえ払えば。特に、俺は、表:フーゾクなんて汚らわしいところなんて行かない!行きたくもない!、裏:フーゾクに行く勇気もお金もない…というヘタレにとってみれば、こういう番組だけが「フーゾクってこういうところなんだぁ…」という貴重な情報源なわけ。ま、今でもどういうシステムで、どういう相場で、そもそも、どういうことをやっているのか、よくわからないのだけれども。


途中から見たんだけど、18歳になるその娘は、今日はじめてデビューするのね。お店側も期待の新人とか言ってて、風俗雑誌の表紙を飾るくらいの女の子なんだけど。
確かに、かわいいし、純粋な感じ。とお店の人も言ってるけど、そうかなあ。そもそも、フーゾクにいて純粋ってことなくね?ってハナから俺は思ってるから、どうもその辺は解せなかった。かわいいことはかわいいんだけど、あの持ち上げ方を見ると、「あれだな、フーゾクってかなり当たりはずれがあるってことなんだな」って思った。


はじめての”仕事”の日。もちろん、仕事ぶりは放送できなかったけど、部屋で待っている女の子、部屋に電話がかかってくる、そして、カメラが部屋を出て行く…。その後、4人をこなした女の子の直後の映像流したのは、さすがにエロかったね。


でさあ、その娘が語るのね。両親が離婚した…母親と暮らす…母親が病気がち…おばあちゃんが面倒みてくれる…家に洗濯機がない…テレビがない…。
やっぱり、そういう娘だから、こういうドキュメンタリーに取材されるわけなんだけどさあ。極めつけに、すげえ小せえ実家を見せられてさ。
俺の股間を刺激しはじめていた血液がサーッて引いていったのがわかるね。あ、俺何やってるんだろう。その女の子の夢が、親に家を建ててあげたいと言い出してねえ、なんとも言えないせつなさね。


最後に出てきたAV女優もかわいいんだけど、やっぱり両親が離婚してて、お金に関するトラウマなんかもあるようで、やっぱりせつないんだよね。もともと歌手になりたかった、とか言っててね。ああ、せつないね。
フーゾクやAV女優やってた人で歌手やってる人なんていないでしょうが!ということは、おそらくわかっていると思うんだけど(思ってなかったら、それはそれですげえ)、それでもAV女優にならざるを得なかった背景を感じると、もっとせつなくなるんだよねえ。
飯島愛なんてほんと奇跡だよね。及川奈央みたいな例もあるけど、「AVやってたことは言うな」という(無言の)圧力がかかるまで来たんだからほんとすごい。AV女優という分母を考えると、ほんとすごい確率だと思う。


フーゾクやAV女優になる人って、やっぱりこれまでの人生に陰がある人が多いんだろうな。お金儲けだったら、いちばん効率がいいものな。
でもなあ、こういうドキュメンタリー番組見たら、ちゃらちゃらした理由の女の子の方がむしろステキなんじゃないかと思えてきた。「子どもの頃からAV女優が夢だった」とか「なんか面白そうだから」というような無邪気な動機の方がいいと思うね。
たぶん、フーゾクに行くことは今後ないと思うけど、もし相手してくれる女の子が「昭和枯れすすき」みたいな空気醸し出してたらイヤだもの。血液も充填されねえよ。やっぱり、軽い感じの方が気持ちが楽だね。


でも、立派な職業だと思うよ。なきゃ困るっていう人、たくさんいると思うし。また取り上げて欲しい職業だし、また見ちゃうと思うけど、やっぱ見終わった後は「俺って何やってんだろうなあ」って自分の股間あたりが後悔すると思うなあ。