ある二人の男の一日

テレビをつけると、男がしゃべっていた。
しばらく見ていたが、「何が言いたいんだかようわからん」と感じ、チャンネルを変えた。
かといって、面白い番組もなかったので、ぐうたら昼寝をした。


夕方起きると、男は容疑者になっていた。
寝る前に炊いておいたご飯を食べながらテレビを見ていたが、時間になったので、いつもと同じように、家を出た。


今日一日を激動で過ごし、人生が180度変わった男もいれば、ふだんと同じように暮らした男もいる。
今日という日が忘れない一日となった男もいれば、何の記憶にも残らない男もいる。


それだけの話。