なんだ!結局、俺は二人に一人の男か

昨日、サッカーがあったわけだけれども、ここは日本男児としてどうするべきか、考えてみた。
そもそも、俺はサッカーに興味ない。むしろ、太田総理のように嫌いな方だ。だから、この二週間だけサッカーファンを名乗るのは、どうも自分は(強調)いけすかない。
それに、どこかの放送局では、「目標視聴率66パーセント」とか言っている。
となれば、ここはW杯を見ない方が男なのではないだろうか。俺は少ない34パーセントの人間になれるのである。しかも、テレビの視聴率で。


問題なのは、一緒に住んでいるカミさんだ。彼女もとりわけニワカサッカーファンではないが、ちょくちょくチャンネルを変えて、得点経過は逐一見たいと言っている。
しかも、この日は交際開始から5周年記念日という、サッカーを見るには絶好(=つまり最悪)の機会なのだ。
一応、俺の男気を通させてもらったが、ケータイに「見てる?」と電話が入り、例の魔の10分間くらいから、テレビを見ることになったので、記念日なのに、俺は別室で不貞寝していた。
意地悪で、別室の俺に聞こえるように「今、1-0」とか言い出し、「余計なことを…」と思いつつ、終わるのを待った。なんだか腹立たしくなってきたので、心の中で「オーストラリア頑張れ!」と呪いをかけていたら、なんと…
ご承知の結果である。

日豪戦の平均視聴率49・0%、WBC決勝上回る
 サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、12日夜に生中継された「日本対オーストラリア戦」(NHK総合)の平均視聴率(関東地区、午後9時50分〜深夜0時25分)は49・0%だったことが13日、ビデオリサーチの調べでわかった。
 瞬間最高視聴率は、日本が1点リードしたまま、柳沢選手と小野選手が交代した後半33分の場面(午後11時36分)で、61・2%だった。
 今年放送された全番組の中で最も高い平均視聴率で、3月21日のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝「日本対キューバ戦」の43・4%も上回った。
 W杯のこれまでの最高視聴率は、2002年の日韓大会で、日本が初勝利を挙げた対ロシア戦の66・1%(瞬間最高81・9%)。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060613-00000002-yom-ent)(読売新聞)

ところが、俺の頑張りはそれほど報われず、もう少しのところで少数派になれなかった。ただ、NHKのBSは視聴率調査に含まれないそうなので、実際、テレビを見ていたのはもっといるそうだ。
だけど、60〜66パーセントを考えると、あえて衛星放送を見ていた人が10パーセントもいるだろうか。NHKだと、地上波も衛星もあんまり変わらないような気もするけど。


俺の”抗議”行動は、もう一つ「マスコミに踊らされない」という思いもある。みんなで盛り上げているけど、所詮実力もないものを持ち上げたところで、急に勝ちだすということもない。「日本は勝てる、強いチームだ」と錯覚させているような気がどこかするんだよなあ、やっぱり。
俺がほんとうに「サッカー」という競技を愛しているとしたら、日本なんかより、強豪チームにいる名選手のプレーが見られる方に興奮すると思うんだよなあ。しかも、あの選手とあの選手の競り合い、しかも、4年に一回しか見られない対決なんだから、別に日本が出ていようが、むしろ「邪魔」と思うくらいなんじゃないかなって思うなあ。


って考えている俺のような人間も他にもいたのかなって、この数字を見ると少し思う。野球以上にサッカーって愛されているんだなって思うんだけど、ただ、身の回りにこんなにサッカー好きな人がいると実感できない分、やっぱり日本人は踊らされやすいんだなとも感じてしまう。


話はズレるけど、こういったW杯の興奮を見たら、あえて愛国心を明文化しなくても大丈夫だと思うよ。これくらいの(ある意味)いいかげんさがちょうど良いと思う。普段は意識しないけど、スポーツは日本を応援するってことは、みんなやっぱり日本が好きなんだよ。