とにかく東北の祭りはすごくて面白い

今年の夏は俺にも幸運が訪れたようで、一度見てみたかった東北のお祭りを今年だけで4つも見てしまった。
これはなかなか大変なことですよ。東北の各県の祭りは、ほぼ一週間のうちに集中するので、全部見ることはかなり体力的にも時間的にも難しい。


今日は、仙台の七夕祭りを見たわけだけど、これが意外にふつうに見えてしまうから、東北の祭りは面白い。仙台の七夕まつりは、有名な七夕飾りがあるわけだけれど、あれ自体に動きがないので、想像より地味な祭りである。もちろん、見たことない人は一度見る価値は十分にある。
一応、道路を使ったパレードもあるのだけど、これがメインでもないので、どこかしょぼい。いや、決してしょぼいわけではないのだが、何と言ったらいいか。もっと他にあるような気もするんだよなあ。


今年は、念願の青森のねぶた祭りを見てきましたよ。私も高校の学校祭で作ったことがあるのでわかりますが、やはりプロのねぶたはすごいね。ほんと。迫力あるんだけど、その中にも細やかさがあるんだよなあ。これは、ほんとにすごい。予想を裏切らないです。
あたしは日曜日に行ったんですが、例の「カラス(カラス跳人と言うらしい)」も見てきました。しかし、実行委員会の努力もあって、カラス大暴れ!という感じにはあまりならなかった様子です。警察官も大勢出ていましたが、あまり警察に頼らずに実行委員会の方で排除しようという努力の姿勢は、心を打たれました。
確かに、この日を楽しみにしている人がいるのに邪魔に入るのは良くない。だけれども、俺も男だから言っちゃうけど、女のカラスは別にいいんじゃないか、と思っちゃうねえ。
水着というか下着というか、露出度の高い若い娘を見るというのは、決して悪くはないんだよなあ。だけど、男はダメだな。見てても面白くもなんともないし、存在価値もない。ですから、来年以降は女性限定でカラスだけの祭りを...ひとつ...。


秋田の竿灯も見てきました。ただし昼のみ。いつか夜の竿灯まつりも見てみたいですね。私は全然知らなかったのだが、竿灯ってただ手に持ってたり、山車にくっついているものじゃないんですね。あんな大きくて重いものを頭や手のひらの上にバランスをとりながら乗っけているんですね。
しかも、これがかなり難しいテクニックがいるらしく、やっているおじさんに「どれくらいでできるんですか?」と聞いたら、答える前にちょっと鼻で笑われたもんね。子どもの頃からみんなやっているけども、やっぱりダメな人は途中でハジかれるそうな。もともと持っているバランス感覚がかなり物を言うものなんでしょうな。
これもすごい祭りですよ。


盛岡のさんさ踊りは、東北の中では地味な扱いを受けているけど、これもすごく面白い祭りですよ。とにかく踊りに参加する人数が半端ではない。今年は四日間、引きも切らずに、太鼓をかかえた踊り子さんがどんどん出てくる。おそらく、盛岡の半分が踊る人で半分が見る人じゃないか、というくらい参加人数がすごい。そして、その人数で太鼓を叩くわけなので、迫力がある。しかしながら、踊りはどこか優雅なところもあるので、このさんさ踊りはほんと大好き。
俺は北海道の人間で、YOSAKOIソーランを踊ろうなんて微塵も思わないが、このさんさ踊りを見ると「なんで俺は盛岡の人間じゃないのだ!」と思わせるくらいだ。こんな非社会的な俺でも、さんさ踊りは踊ってみたい。そんなさんさ踊りなのだ(しかも、やってみたいのは太鼓ではなく、鉦を叩くおじさんね。人数は圧倒的に少ないんだけど、リーダー的な人がやるらしく、意外と重要な役)。


これでも、まだ見ていない東北の祭りはいっぱいある。山形の花笠踊りなど、来年以降も見てみたい。
東北の祭りとなると、つい北海道のYOSAKOIソーランがいかにダメでわかってないか、と書きたくなるが、長くなりそうだし、このブログでも随分書いてきたので、今回はやめにしよう。
とにかく、東北の祭りはすごくて面白いのだ。