中高年にIT知識で追い越され、わがままコンポに翻弄される

NHK教育の番組で、中高年のためのパソコン講座がたまに放送されて、たまになんとなく見ている。
最初は、パソコンをさわったことのないレベルからで、「おじさん、おばさんもまだまだよのう」「かわいいものよ」と思っていた。
そのうち、Eメールを送ることを覚え、ホームページを作ることを覚え、デジカメで写真を撮ることを覚え、最近では流行りのブログを作ることも覚え出した。
この辺りになると、技術的に知っているとはいえ、私にとっても参考になる情報も出て来はじめたのだが、今回ショックなことが起きた。
とうとう追い越された。中高年に。26歳が。
中高年がCD-Rに音楽を焼き出し、携帯音楽プレーヤーに転送しはじめたのだ。
これらの行為が世間一般的になっただけでなく、中高年でもできる行為になってしまったのだ。


でもさ、中高年、音楽聴くの?いや、別に何焼いても、何聴いてもいいんだけどさ、そんなに音楽にこだわりのある中高年がいるのかねえ。
別に、綾小路きみまろや落語を入れるなとは言わないけどさ。あ、あれか、韓流関係か。
俺の母親もそうなんだけどさ。やっぱ流行り物が好きなんだよねえ。短絡的というか。
若者に流行するような軽率な音楽じゃなくてさ、ちょっと”デキ”る人が聴くような音楽ね。でも、所詮理由は「流行っているから」「なんとなくよく耳に入っているから」程度ね。それほどプライドというかこだわりはないみたいね。
たぶん、今ジェイク島袋あたりじゃない?


ま、ぶっちゃけて言うと、そんなにみんな音楽に興味あるのかねえ?街を歩けば、若者だけでなく、それこそ中年のサラリーマンも耳にしてるけど、みんなで何聴いてるの?


俺もかつて、学校の行き帰りだけでなく、ほんの小一時間外に出るだけでも、耳にしていた。まあ、俺の好きな音楽だから、HIPHOPとか、録音したラジオ番組を聴いていたけど、あれって酷使するからかも知れないけど、一年近くで一台ペースで壊れていくんだよね。
で、壊れたタイミングと、買うお金が惜しくて、ぱったりとイヤホンを耳にするのをやめた。
最初は違和感があったけど、気付いたんだよね。街って結構いろんな音がするんだよね。音だけじゃなく、いろんなものも見えてくるし、いろんなにおいがするんだよね。


同じ時間、同じ道を歩く通勤通学時間を有意義に過ごしたいと理由はよくわかる。俺も最初の動機はそうだった。でも、今は、別に音楽聴くんだったら、家でゆっくり聴けばいいんだよな、って思ってる。ノイズカット機能があるとはいえ、家で静かに聴くほうがよっぽど良く聴こえると思うし。


別に、俺の意見に何の拘束力もないけどね。
イヤホンをしない理由に、「貧乏で買えない」という理由が6割占めている以上、説得力もないね。
はっきり言って、中高年がパソコン駆使して簡単にCD-Rを焼いているのがうらやましいですよ。


今日も、物心ついた時から使っている満身創痍のMDコンポの顔色うかがってCDを「ダビング」してますよ。
CDの方も、MDの方も音飛びするし、MDによっては、うまくいったりうまくいかなかったり、時間によって左右されたり、もうわがままで仕方ない。
はっきり言って、時間の無駄なんだけど、完全に死んでいるわけではないから、使わせていただいております。
ラジオを受信できるしか能がなくなっても、「ラジオ」として使っていくだろう。