最後はゼットンで 〜最終回にふさわしい宇宙恐竜〜

怪獣2 ゼットン


昨年も来てくれたが、『ウルトラマンメビウス』の世界にもゼットンが登場し、2年連続で会うことになった(まあ、正確に言えば、今年は仮想ウルトラ世界の中の、さらに仮想世界だったけど)。
初代ウルトラマンの頃に比べて、だんだん手早く倒されるようになってきているけど、やっぱりゼットンは強いのだと思っています。


このゼットンが意外にも、ウルトラマン生誕40周年を記念した「忘れられない怪獣・宇宙人アンケート」で、第一位を取っている怪獣なのだそうだ。てっきりバルタン星人かと思ったが、意外に世の中の人は「ゼットン」を知っているのだ。
最終回でウルトラマンを倒したという事実が、ものすごいインパクトだったのだろう。
ゼットンは、得体の知れない強そうな存在感・大物感はある。
他の怪獣と違って目玉がないので、動物(生物)という感じがしない。表情もない。
かといって、金属質なロボットでもない。ただ、顔や胸が点滅して発光しているのは機械的である。
「ゼット〜ン、プルルルルル〜」という”鳴き声”も一般的なイメージの鳴き声とも違う。まあ、自分で「ゼットン」と言っているのも特徴的で記憶に残りやすい。


メビウスゼットンは、現実世界の登場ではなかったが、十分に強さを見せてくれた。仮想のメビウスを、あの時のウルトラマンと同じように倒した。が、あまりに簡単に倒してしまったので、なんだかあまり記憶に残らないんだよなあ。一兆度の火球も連発しちゃって、そんなものを連発してること自体すごいんだけど、連発しちゃってるからこそ、強さが薄れるんだよな。
また、ゼットン自体が何回も登場しちゃっているから、やっぱり最強の強さが見えてこないんだよなあ。
これは仕方のないことだけどね。


でも、話自体はよくできている。過去のウルトラマン作品をつぶさに見てないと、そのネタの緻密さを理解できないと思う。もちろん、そんな小ネタを知らなくても十分楽しめるけど、やっぱりその辺りはお父さん向けだね。
ゼットンを「デットン」と言い間違えさせたり、イカルス星人が元ネタのネタがあったり。
そもそも、ゼットンカプセル怪獣だったミクラスウィンダムと一緒に倒すこと自体、昔のファンからしてみれば夢のような展開だろう。
私は暴走したゼットンをどうやって倒すのか予想しながら考えていました。俺はてっきり、マケットゼットン星人かバット星人を投入して言うことを聞かせる、もしくは、マケット(?)ペンシル爆弾を投げつけるのかと思っていたけど。


しかし、今回の話に出てきた、マケット怪獣をシミュレーションで戦わせるゲームは欲しいな。ゲームにはあまり興味ないけど、WiiとかPS3でそのシステムが利用できるとしたら、少し購入は考えるわな。