おめでとう、コサキン。ありがとう、コサキン。これからも、コサキン

コサキン」ラジオが25周年
 小堺一機(50)と関根勤(53)が出演するTBSラジオ「コサキン」(土曜深夜0時)がシリーズ25周年を迎え、6日、都内で公開録音が行われた。ルー大柴(52)と関根の長女麻里(21)が司会。関根が「娘が司会なんて。25年前は僕、結婚もしてなくて童貞でしたから」と話すと、小堺が「ウソだぁ〜」と突っ込んだ。関根は「25年は折り返し地点。ミイラになってもやっていきたい」。この模様は7日放送。
http://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20061007-100358.html


よくリスナーのハガキで「リスナー歴3年です」とか「5年です」とか書いてあって、「うわ、なげえなあ」とか思うんだけど。
でも、よく考えたら、俺も高校生の時から聴いてるから、リスナー歴10年近くなるんだよね。
いつもそのことに気付いて少しブルーになるんだけど、コサキンのラジオ自体もう25周年になるわけで、まだまだあたしはひよっこですよ。


私は仙台に引っ越して1年になるけど、仙台に来て失敗したなと思うことの一つに「コサキンがネットされてないこと」なんですよ。ですから、TBSラジオから直接引っぱって聴くしかないんだけど、雑音は入りまくりで、日によってはとても耳に出来ないことがある。
また、わがコンポの周りには、どうしてもテレビだのビデオだの電気製品を置かなければならず、また、携帯電話を充電するだけでも、台所の電気をつけるだけでも雑音がばんばん入ってくるので、土曜の夜12時までに、一日の生活を終えなければならない。
もちろん、そういうことはなかなか難しく、いくつかの条件が整わないと、コサキンが聴けないのである。


今週は条件が良い方に重なり、割ときれいな音で録音することができた。前何週か聴けなかったので、今週が25周年記念イベントだとは知らなかった。でも、偶然にも聴けたコサキンが記念すべき回で良かった。


しかし、テレビと比べると激しくはないとはいえ、厳しい聴取率戦争を戦い抜いて25年間ラジオをやっているのはこれはすごい。しかも、最初の最初が、他のパーソナリティーの代打としての登場で、内容があまりにひどくてこっぴどく叱られたというのは有名な話だが、そんな二人がその後25年も続けているのである。なんと運命的な話だろう(叱られた後、どうせ打ち切られるんだから、思い切ってはちゃめちゃにやろうとしたら、逆に好評を得たそうだ)。


25年やっても、ほぼ同じ内容で続いているもんだから、コサキンのラジオは他にはない不思議な空間が漂っている。どうして、現在こうなってしまったのか理解できない。とっくに昔の話なのに、いまだに谷隼人のスキャンダルの話がネタになっているし(今、この時間に谷隼人を話題にしている日本人がどれだけいるだろう!)、大御所時代劇俳優を「ちゃん」づけで書き、全裸で回転しながら空中で大爆発など、まったくもって(いちげんさんには)意味不明なのである。25年を通して「意味ねぇ〜」がテーマの番組なのだが、ほんとに「意味がなく」、さらに、「ほんとに意味がない」ということをしばらく聴かないと理解できない番組なのである。そして、「ほんとに意味がない」ことをわかってしまうと、もう”普通の人”に戻ることはできず、「リスナー」になってしまう罠のような番組なのである。ハマると抜け出せないのである。
しかしながら、特異な世界ではあるが、例えば「マツケンマンボ」から「マツケンサンバII」の人気に火をつけたのは間違いなくコサキンであり、ある意味では時代の最先端を行く番組でもある。
不思議なのは、深夜番組にありそうな下ネタは全く言わないのに(下ネタ自体はあるが、下品なものではない)、圧倒的に女性リスナーが少ない。まれにみる女性リスナーは、当然”猛者”である。


さすがに、小堺さんも関根さんも体力的にはピークを迎えたし、番組もどちらかと言えば下降気味ではあるが(かつて、コサキンは帯番組だったり、2時間番組だったりしたが、今は1時間番組)、いつまでも続いて欲しい番組である。